ブログ - mono語り雑貨
日陶 オールドノリタケの電笠入荷しました。
オールドノリタケの陶器電笠が入荷しました。
ハンドペイントでポピー文様が描かれています。
長い年月を経てきたとは思えないほどの良好なコンディションです。
ヴィンテージ品を扱う仕事についたころ、
街の骨董店のウインドウに飾られた様々な文様の日陶の伝笠は憧れの的だった。
それらは灯ともし頃になると、いよいよ鮮やかな文様を浮き立たせて、
骨董店の店先を飾っていた。
今でもその光景は鮮明に記憶の中に残っている。
そしてその光景は時が経つほど、デフォルメされてますます鮮やかに記憶の一遍を彩っている。
いつか扱ってみたいと憧れていたアイテムではあったが、
願いが叶ってこれまでにつごう4個の電笠を手にすることができた。
古い家屋の埃にまみれた電笠から日陶の文様が現れた時の感動といったら!
古道具屋冥利につきるというもの・・・。
磁器の電笠は乳白で透過性のある磁器肌を通して電球の灯りが柔らかい光を放つ。
金属製の電笠の代替品としてのアイテムとしては素敵すぎると思う!
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磁器電笠の歴史:
日中戦争が激化する中、昭和13年に金属製電笠の製造が禁止されたのを機に
日本陶器会社はまず工場向け磁器電灯笠の製造を始め、ついで家庭向けの生産も行った。
この電笠はTEC(現:東芝)扱いで販売された。
これらの生産は昭和18年ごろまで続き、戦後は生産されることはなかった。